近年、地震や台風、豪雨など自然災害が頻発し、建物や設備への被害が深刻化しています。
災害時には、空調設備や建物設備がダメージを受け、業務や生活に大きな支障をきたす可能性があります。
災害に備えるためには、平常時から緊急メンテナンス体制を整えておくことが重要です。
今回は、災害時に迅速かつ的確に対応できる緊急メンテナンス体制のチェックポイントについて解説します。
〇緊急メンテナンス体制の重要性
災害発生時に、設備の故障や損傷が発生すると、迅速に対応しなければ二次被害を引き起こすリスクが高まります。例えば、停電による空調停止や水漏れ、排水不良などが発生すると、施設運営が困難になるだけでなく、健康被害や安全リスクも増大します。
災害に強い建物管理を実現するためには、平常時からの備えが不可欠です。緊急メンテナンス体制を整えることで、被害を最小限に抑え、迅速な復旧を可能にします。
〇緊急メンテナンス体制のチェックポイント
1. 緊急対応マニュアルの整備
緊急時に誰が何をすべきか、役割分担を明確にしておきます。
マニュアルには、避難ルート、初動対応手順、外部業者連絡先などを含めましょう。
災害発生時に印刷物として手元に置き、デジタルデータも共有しておくと便利です。
2. 連絡網の構築
メンテナンス担当者や管理者の連絡先を最新の状態に更新しておきましょう。
連絡手段が途絶えた場合に備え、複数の通信手段(電話、メール、SNS)を確保します。
社内外関係者との連携体制も確認し、緊急時にスムーズに情報共有できるようにしておきましょう。
3. 予備資材と工具の準備
停電時に必要な発電機やバッテリー、非常用照明を常備します。
空調設備や給排水設備の故障に備え、フィルターやパッキン、簡易工具を揃えましょう。
必要に応じて応急修理ができるキットも常備しておくと便利です。
4. 定期的な避難訓練とシミュレーション
年に数回、実際の災害を想定した訓練を行い、対応力を高めます。
訓練後には振り返りを行い、課題を洗い出し改善策を講じましょう。
緊急時の指揮命令系統が機能するかも併せて確認します。
5. 重要設備の点検と補強
空調室外機の転倒防止対策や、配管の耐震補強ができているか確認しましょう。
給排水ポンプや電気設備が災害時に自動停止しないように保護策を講じます。
被害が発生しやすい箇所(屋上設備や地下配管)には、特に注意が必要です。
〇迅速な復旧を支えるパートナー選び
災害発生時には、設備管理会社や専門業者の協力が欠かせません。普段から信頼できるメンテナンスパートナーを確保し、契約内容に「災害時の緊急対応」を含めておくと安心です。
弊社では、災害時に迅速に対応できる体制を整えております。
災害対策のご相談やメンテナンス計画の見直しも承っておりますので、ぜひお気軽にお問い合わせください。
〇定期点検の重要性
緊急対応力を高めるためには、平常時の定期点検が大切です。特に以下の点検は重要です。
非常用電源の稼働確認
排水ポンプやバルブの作動テスト
空調設備の安全装置チェック
復旧作業の流れと注意点
災害発生後、まずは安全確認を最優先し、その後、以下の流れで対応します。
現場確認: 被害状況を把握し、危険箇所の特定
応急処置: 二次被害を防止するための仮復旧作業
業者手配: 専門業者による本格的な復旧作業
報告書作成: 被害状況と対応内容を記録
〇まとめ
災害時に備えた緊急メンテナンス体制を整えることで、迅速な復旧と二次被害防止が可能になります。日常から設備の点検や緊急対応体制を見直し、万が一の際に備えましょう。
災害対策やメンテナンス体制の構築についてお困りの際は、ぜひ弊社にお任せください。専門知識と豊富な経験を活かし、万全のサポートをお約束します。
イチコでした('◇')ゞ