皆さんこんにちは。大阪・東京・中四国に拠点を置き全国の空調設備のメンテナンス及び工事を請け負っている英和商工株式会社です。
家庭用エアコンを使用していると、エアコンの室外機から異音が聞こえてくることはありませんか。異音の種類によって、室外機に起こっている不具合や対処法が分かります。異音がするにもかかわらず適切に対処しないと、近隣トラブルやエアコンの故障につながる可能性もあるため、正しい対処が必要です。
この記事では、エアコンの室外機の異音の種類と原因・対処法について解説します。
■室外機の異音の種類と原因
室外機に不具合が発生しているかを判断するために、異音の種類と原因を順にご紹介します。
〇カタカタ・ガタガタ音
カタカタ・ガタガタなど、何かにぶつかっているような音が出ている場合は、振動によって室外機が外壁などに当たっている可能性があります。この場合、室外機を設置するための部品が緩んでいたり、不安定な設置場所に置いていたりすることが原因です。
室外機の近くに置いている物が当たっていることや、室外機の部品の汚れ、室外機に虫・異物・ゴミなどが混入していることも考えられます。また、エアコンの電源を入れた直後にカタカタと音がする場合は、室外機の電磁弁が作動して発生する音であり、この場合は特に問題はありません。
・対処法
カタカタ・ガタガタ音への対処法として、室外機の近くにある物を移動し、室外機を固定している部品を締め直してみましょう。接地面が不安定であれば、防振ゴムを敷くのも有効な方法です。
室外機の部品のうち、裏側の熱交換器(アルミフィン)は特に汚れやすいため、定期的に掃除するよう心がけましょう。異物が入っていた場合も、見つけた段階ですぐに取り除きましょう。
〇ブーン音
ブーンという低音は、エアコンの設定温度と室外の温度差が大きい場合に発生しやすくなります。温度差を少なくするため、室外機のモーターに負担をかけて稼働していると、ブーンという音が出る場合があります。
モーター音以外にも、室外機の設置不良による振動で、ブーンという低音が聞こえるケースもあります。ただ、明らかに大きい音であれば、点検の依頼をおすすめします。
・対処法
モーターへの負担を軽減し、室内と室外の温度差を小さくするために設定温度を調整してみてください。また、室外機周辺にある物を撤去するのも効果的です。
設置不良による振動を抑えるには、土台をしっかりと固定するほか、防振ゴムも活用しましょう。特に、2階のベランダに室外機を設置していると、階下に振動が伝わりやすくなるため、防振ゴムの利用により振動の悩みを軽減できるでしょう。
〇ポコポコ音
ポコポコと水が詰まっているような音の原因は、ドレンホースにあります。ドレンホース内で空気の逆流や詰まりが起こると、このような音が発生します。
空気の逆流は、気密性が高い(気圧が低い)集合住宅で起こりやすい現象です。空気は、気圧が高い方から低い方へ流れるため、室内よりも室外の気圧が高いと逆流しやすくなり、ドレンホースに空気が流入してしまうのです。この時、流入した空気がエアコン本体内部に溜まった結露水に当たると、ポコポコという音が発生します。
ドレンホースに水や汚れが詰まっていると、排水ができなくなり室内機の中に水が溜まります。この水が空気と接触すると、ポコポコという音が聞こえてきます。
・対処法
ポコポコという音も、故障ではない可能性が高く、適切な対処法により音を軽減できます。室内と室外の気圧差をなくすために、窓を開けたり換気扇を止めたりしてみましょう。もしくは、風が吹き込まないように、ドレンホースの排出口の向きを変えても効果があります。逆流防止弁をつけると、水を排出しながら空気は逆流しなくなり、異物の侵入も防ぐためおすすめです。
ドレンホースの掃除は、普段使っている掃除機と、身近にあるアイテム・100円ショップで購入可能なブラシやワイヤーなどでできます。ブラシ・ワイヤー・割り箸などを使って、ホース内のゴミをかき出した後、布を巻き付けゴムで固定した排水口に掃除機を当てて吸い取ります。なお、ドレンホースを掃除する際は、必ずエアコンを停止しましょう。
これらの方法を試してみても、ボコボコという音が改善しない場合は、専門業者に点検を依頼しましょう。
〇カラカラ・キュルキュル音
カラカラ・キュルキュルといった音は、金属がこすれている音であり、コンプレッサー(圧縮機)もしくはファンモーターが故障しているおそれがあります。
コンプレッサーは、エアコンの温度を調整するための重要な部品です。コンプレッサーの軸やベアリングが正常に作動しなくなると、カラカラ・キュルキュルなどの音が発生する場合があるのです。
・対策
このような音が出たままエアコンを使い続けると、エアコンが動かなくなる可能性もあります。音に気づいた段階で、業者に診断や修理を依頼した方が良いでしょう。
■日頃のメンテナンスが寿命UPの鍵
室外機は、常に雨風にさらされており、室内機に比べ傷みや劣化が進みやすいです。少しでも室外機の寿命を延ばすために、エアコンを止めたうえで定期的にメンテナンスを行いましょう。特に、室外機に虫・ゴミ・ホコリなどがついている場合は、こまめなメンテナンスが必要です。各箇所のメンテナンス方法を、簡単にご紹介します。
〇室外機表面
ほうきを使って、泥・砂・ホコリなどの汚れを洗い落とした後、乾いた雑巾で汚れを取り除きます。フィルターの詰まりがひどい場合は、掃除機で汚れを吸い取り、使い古した歯ブラシなどでゴミやホコリをかき出しましょう。最後に濡れた雑巾で水拭きします。
〇熱交換器(アルミフィン)
熱交換器は、室外機の背面と側面にあります。温度調節に重要な役割を果たしており、汚れが溜まると室外機の不具合の原因につながります。フィルターと同じく、掃除機や歯ブラシを使ってゴミやホコリを取り除きます。フィンを傷めないよう、力を入れず優しく掃除をするのがポイントです。
〇室外機周辺
室外機周辺の雑草やゴミは、空気の通り道を塞いでしまうため、熱交換の効率を下げたり異音を発したりする原因になります。室外機の吹き出し口や吸込み口の周辺に雑草やゴミがあったら、こまめに取り除きましょう。また、室外機周辺に鉢植えや大きな物などを置かないよう気をつけましょう。
エアコンの室外機の異音は、さまざまな原因で発生するものです。エアコンの特性で発生する異音もあれば、不具合や故障の前兆を示す異音もあります。今回ご紹介した対策を取っても異音が改善しない場合は、専門業者への相談をおすすめします。エアコンの使用開始から10年以上経過していると、エアコンの運転効率も落ち、状況によっては寿命を迎える場合もあります。
エアコンの室外機の異音に関する修理や交換などのご相談がございましたら、まずは大阪、東京、中四国を拠点に事業を展開している当社までご連絡ください。
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