エアコンはつけっぱなしで寝て大丈夫?喉が痛くなる原因や、快適な冷暖房の設定方法を解説

「エアコンをつけっぱなしで寝たら、喉が痛くなりそうで心配」という方や、「(実際に)つけっぱなしで寝てみたら、体が怠くなってしまった」という方など、エアコンの快適な使い方について、試行錯誤されている方は多いと思います。


熱帯夜が続く夏場や、寒くてしょうがない冬場など、今の日本では、エアコンを使わずに快適な睡眠環境をつくることは難しくなってきました。エアコンを正しく使うことで、限られた時間の中でしっかりと眠り、睡眠の質を高めることができます。


そこで今回は、夏場と冬場のエアコンの正しい使い方について、設定温度や湿度についても解説していきます。エアコンの使い方でお悩みの方はぜひ最後までご覧ください。




■夏場と冬場のエアコンはつけたまま寝るのがおすすめ



夏場と冬場に一晩中エアコンをつけることには抵抗がある方もいますが、快適な室温を保てるのであれば、エアコンは一晩中つけても問題ありません。


快適な寝室の室温は、夏場は25〜27℃、冬場は15〜18℃といわれています。湿度は通年で50〜60%が理想です。夏場と冬場では外気温が異なるので、エアコンをうまく利用して睡眠環境を整えましょう。


入眠時は、身体の内部にある深層体温が下がることで眠気が促されます。温度が高すぎるのはもちろん、低すぎても深層体温は下がらないので、温度と湿度を調節することが快眠の秘訣です。

深層体温がうまく下がらないと、寝ている途中で目が覚めてしまったり、起きても疲れが取れなかったりなどの不調にもつながってしまいます。


とはいっても、エアコンの快適な設定温度は一人一人の体質によっても変わります。家族で一緒の寝室に寝ている方は、エアコンの設定温度で揉めた経験もあるのではないでしょうか?


例えば、筋肉量が多い人は、低めの温度の方が快適だったり、筋肉量が少なく冷え性の人は、高めの温度設定が快適だったりします。


家族の中で体感温度に差がある場合は、暑がりの人にエアコンの設定温度を合わせ、寒がりの人は着衣や寝具などで調節するとよいでしょう。




■エアコンのつけっぱなしで喉が痛くなる原因と対策



エアコンのつけっぱなしで喉が痛くなる原因は、空気の乾燥です。

冬場に暖房で乾燥することはよく知られていますが、実は冷房でも室内は乾燥します。


エアコンの冷房機能は、空気中の水分を取り込んで熱交換器で冷やし、再び室内に放出する仕組みです。そのため、エアコンをつけている限り室内の水分は奪われ続けてしまうのです。


乾燥した空気を吸い込み続けると、喉の気管の水分が不足してしまい、喉が痛くなったり風邪をひいたりしてしまいます。

エアコンをつけっぱなしにする時は、次で紹介する乾燥への対策をあわせて行いましょう。



・乾燥への対策①室内を保湿する

エアコンによる乾燥を防ぐには、室内を保湿することが大切です。


冬場は特に空気が乾燥しているので、エアコンと一緒に加湿器もつけっぱなしにして寝るのがよいでしょう。加湿器がない場合は、濡れたタオルを寝具の近くに干したり、洗濯物を室内に干したりしても効果的です。


すぐに水分を摂れるようコップ一杯の水やペットボトルを枕元に置いておきましょう。

観葉植物があると、蒸散作用によって水蒸気が放出されるので、乾燥した部屋の空気を綺麗にしてくれます。



・乾燥への対策②エアコンの直風を避ける

身体には体温調節の機能が備わっていますが、エアコンの風を直接当ててしまうと、急激な温度変化により体温調節がうまくいかず、自律神経が乱れてしまいます。


自律神経が乱れると、肩こりや腰痛、むくみ、食欲不振、下痢・便秘、起きても疲労感が抜けないなどの不調が起きることも。また、喉や鼻が乾燥すると風邪を引いてしまうこともあります。


特に身体を冷やすと肩こり・腰痛になりやすいので、夏場は冷房を直接身体に当てないようにしましょう。


エアコンの直風を避けるには、風向きを上で固定したり、扇風機やサーキュレーターで風向きを変えたりすると効果的です。




■【夏場のつけっぱなし】寝る時におすすめのエアコン設定



夏場に眠れないのは、暑さのせいで深層体温が下がりにくいからです。


夏場の快適な睡眠の目安は、室温が28℃以下、湿度が40〜60%です。湿度が高いと汗が乾きにくく、体温がなかなか下がりません。室温だけでなく、湿度にも注意しましょう。


夜間でも、室温が28℃以上になると熱中症のリスクがあります。28℃以下で快適な温度になるよう設定してください。


おすすめは除湿にしてサーキュレーターで風を循環させる方法です。室温が高くても、風があれば涼しく感じます。サーキュレーターの風も直接身体に当たると負担になってしまうので、一度壁に当てて間接気流をつくりましょう。


また、2段階設定も快眠には有効です。

寝る前に低めの温度(25℃)で部屋を冷やしておき、寝る直前に26℃〜28℃まで設定温度を上げて、そのままつけておきます。天井や壁は昼間の日差しで熱がこもっているので、部屋を涼しい状態にしておくと快適です。設定温度を上げれば室温はゆっくり上昇していくので、身体が冷えすぎずに済みます。


寝る前に掛け布団をめくっておくと布団の中も冷やされるので、スムーズに入眠できます。




■【冬場のつけっぱなし】寝る時におすすめのエアコン設定



冬場の快適な室温は、15℃〜18℃とされています。何もしなければ10℃前後なので、寝る前にエアコンで暖めておきましょう。


冬場のエアコンの設定温度は、20℃〜23℃がおすすめです。環境省が推奨している冬の暖房の設定温度は20℃です。しかし、20℃では寒いと感じる方もいると思います。その場合は、加湿器を使ったり、サーキュレーターで暖かい風を循環させたりしてみましょう。


冬場は身体活動量が少なくなることで眠りづらくなる方も多くなるので、夏場と同じように意識して室内環境を整えることが大切です。



・冬場に電気代が高くなるのはどうして?

夏場より冬場に電気代が高くなる理由は、エアコンの設定温度と室内の温度の差が大きいためです。

エアコンは設定温度になるまでに最も多くの電気を消費します。冬場はエアコンの設定温度と室温に10℃以上の差があることが多いので、冬場に電気代が高くなるのです。


環境省は、冬場のエアコンの設定温度を1℃低くすると約10%の電力を削減できるとしています。たった1℃でエアコンにかかる電気代が変動するので、無理のない範囲で調節してみましょう。




■まとめ

この記事では、夏場と冬場に一晩中エアコンをつけっぱなしにすることで起こる影響と、快適な設定温度・湿度についてお伝えしました。


若い頃はエアコンなしで寝られた、という方も、異常気象や建物の断熱性が高まったことで環境は変化しています。夏場は夜間でも熱中症になることがありますので、我慢せずにエアコンをつけましょう。


夜間にしっかりと眠ることで、昼間の仕事への活力が湧き、効率よく動くことができます。


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