こんにちは!英和商工株式会社です。
当社は、大阪、東京、中四国を拠点に、全国の空調設備のメンテナンスや更新工事を手掛けています。
今回は、業務用エアコンの「耐用年数」について解説し、寿命を延ばすためのポイントや注意点も併せてお伝えします。
業務用エアコンは、オフィスや飲食店、工場などで日常的に使用される重要な設備です。適切な使い方や管理をすることで、その寿命を延ばし、コスト削減にもつなげることができます。この記事では、耐用年数の種類や寿命を縮める要因、寿命を延ばす方法について詳しく説明します。
業務用エアコンの「耐用年数」とは?
業務用エアコンの耐用年数にはいくつかの種類があり、それぞれの意味が異なります。
1. 法定耐用年数
法定耐用年数は、会計処理や固定資産税の計算に用いられる基準です。業務用エアコンの場合、以下のように分類されます:
• 15年:22kW超の建物付属設備エアコン
• 13年:22kW以下の建物付属設備エアコン
• 6年:建物付属設備に該当しない独立型エアコン
これらは税務上の基準であり、実際の使用寿命とは異なります。
2. 物理的耐用年数
物理的耐用年数は、エアコンの各部品ごとに設定された寿命を指します。
たとえば、フィルターは5年、防振ゴムは10年程度が目安です。これらの部品は、交換やメンテナンスを行うことで性能を維持できます。
3. 経済的耐用年数
経済的耐用年数は、修理やメンテナンスを続けることで動作は維持できるものの、ランニングコストが高くなり、買い替えたほうが経済的に有利な時期を指します。新しいエアコンの導入で、省エネ効果や運用コストの削減が期待できるタイミングとも言えます。
業務用エアコンの寿命はどれくらい?
一般的に、業務用エアコンの寿命は10~15年とされています。ただし、寿命は使用環境やメンテナンス状況によって異なります。
• 10年以上経過:空調効率の低下や不具合が増える時期です。この段階で不具合が目立つようなら、買い替えを検討することをおすすめします。
• 15年以上経過:故障頻度が増加し、修理費用が高額になることがあります。エネルギー効率の向上や運用コストの削減を考慮し、新機種への切り替えを検討しましょう。
耐用年数を縮める要因
業務用エアコンの寿命や耐用年数が短くなる主な要因を挙げてみましょう。
1. 定期メンテナンス不足
業務用エアコンは、定期的なメンテナンスを前提に設計されています。
フィルターの清掃を怠ったり、内部部品の点検を行わないと、空調効率が低下し、寿命が短くなる原因となります。特に、汚れが溜まることで部品に負荷がかかり、内部の劣化が加速します。
2. 過酷な使用環境
飲食店や工場などでは、油分や粉塵がエアコン内部に侵入しやすく、通常より早く劣化が進む場合があります。これにより、不具合や故障が頻発することもあります。
3. 長期間の未使用
エアコンを長期間使用せずに放置すると、内部部品が劣化し、寿命が短くなります。未使用期間が長い場合は、定期的に試運転を行うことで内部の状態を保つことが重要です。
業務用エアコンを長持ちさせる方法
業務用エアコンの寿命を延ばし、耐用年数を最大限活用するためには、以下のポイントを実践しましょう。
1. 定期的なメンテナンス
メーカーや専門業者による定期点検を受けましょう。内部部品の劣化や汚れの状態を把握し、必要な修理や清掃を行うことで、エアコンの性能を維持できます。
2. フィルターの清掃
フィルターは、エアコンの効率を左右する重要な部品です。汚れが溜まると空気の流れが悪くなり、エネルギー効率が低下します。フィルターは定期的に清掃し、常に清潔な状態を保ちましょう。
3. 使用環境の管理
飲食店や工場のような過酷な環境では、メンテナンス頻度を増やし、汚れの侵入を最小限に抑えましょう。特に油分や粉塵が多い場合は、専門業者によるクリーニングがおすすめです。
4. 試運転の実施
長期間使用しない場合でも、3か月に1度程度の試運転を行い、内部部品が正常に動作する状態を維持してください。
買い替えの目安
以下のような兆候が見られたら、業務用エアコンの買い替えを検討しましょう:
• 空調効率が大幅に低下している
• 異音や振動が発生している
• 修理費用が高額である
• 電気代が急激に増加している
新しいエアコンは、エネルギー効率の向上や機能の進化が期待できるため、長期的にはコスト削減に寄与します。
まとめ
業務用エアコンの耐用年数は、一般的に10~15年ですが、適切なメンテナンスや管理を行うことで寿命を延ばすことが可能です。逆に、定期メンテナンスを怠ると、寿命が短くなり不具合が発生しやすくなります。
英和商工株式会社では、業務用エアコンの設置からメンテナンス、更新工事まで幅広く対応しています。オフィスビル、飲食店、工場など、さまざまな施設に最適なソリューションをご提案いたします。エアコンの耐用年数や寿命に関するご相談は、ぜひお気軽にお問い合わせください!