排気ファンとは?設置のメリットや種類を解説  

■排風機(ファン)の役割とは?



排気装置には排風機(ファン)が備わっていますが、排風機とは一言で言うと室内の空気を室外に送り出す装置です。フードから空気を吸い込み、排気口から空気を送り出す役割を演じています。


排風機と送風機と呼ぶこともありますが、同じものです。


排風機の原理を説明しておきましょう。


排気装置に取り込まれた空気は、圧力損失という作用によりダクト通過時にエネルギーを失います。圧力損失によりエネルギーを失った空気は流れなくなります。


そこで必要になるのが圧力損失分の圧力を設けて、空気を流すことです。方法としては、フードからファンの間(マイナス圧)とファンから排気口の間(プラス圧)に圧力差を設けます。それを可能にするのが排風機(ファン)です。




■排気装置に排風機を設置する際の注意点



排気装置に排風機を設置する際は、いくつか注意しなければいけないことがあります。どのようなことか以下にまとめてみましょう。


・排風機(ファン)の種類

排風機(ファン)には大きく分けて、2つの種類があります。軸流式と遠心式です。


軸流式というのは、軸方向から風を吸い込んで軸方向へ風を排出する排風機。遠心式は遠心方向へ吹き出した風を集めて1つの出口から排出する排風機です。


排気装置に排風機を設置する場合は、いずれかを選ぶことになります。そこでそれぞれの特徴を簡単に説明しましょう。


軸流式は高圧を作り出しにくく、圧力損失が少ない設備でよく用いられます。遠心式は高圧を生み出しやすく、局所排気装置で多く用いられます。


それぞれの特徴を把握した上で、適切な方式を採用しなければいけません。


・排風機(ファン)の設置場所

排風機(ファン)の種類の選択とともに注意しなければいけないのが設置場所です。


例えば、空気清浄機を利用する場合、排風機(ファン)をきれいになった空気の通り道に設置しなければいけません。


空気清浄機は汚れた空気、有害な物質を含む空気を清浄化する装置ですが、排風機(ファン)との関係は次のようになります。


排気装置に取り込まれる空気は、フード⇒吸引ダクト⇒空気清浄装置⇒排風機(ファン)⇒排気ダクト⇒排気口の順で排出されることになります。


・排風機(ファン)の騒音

排風機(ファン)の騒音にも注意が必要です。騒音の原因としては、部品が緩んでいる、ダクトと共振する、気流が変化するなどがよくあるパターンです。


排風機(ファン)に騒音が生じた場合の対策は原因によって異なります。振動や共振による騒音はダクトの形状を変更することで改善することがあります。防音カバーや防音壁を設けるなどの対策も効果的です。排気口の向きを調整して、騒音を抑える方法もあります。


排風機(ファン)の騒音は非常に気になるものなので、事前に対策を施すようにしましょう。


以上、排風機(ファン)設置の注意点を解説しましたが、エアコンの利用でも快適で清潔な空気を維持していくために押さえなければいけないポイントがいろいろあります。その点、英和商工株式会社は空調機器のプロです。設置や清掃や緊急時のトラブル対応~定期メンテナンスまでのサービスをしっかり提供し、皆様が快適な空気の元で生活するお手伝いをします。空調機器のことで不明点や相談したいことがあれば、お気軽にお問い合わせ下さい。



■排気ファンを設置するメリット



排気ファンを設置するメリットがどのようなものか見てみましょう。次のようなメリットがあります。


天候に左右されず換気できる、結露の発生を防げるなどです。それぞれのメリットの詳細を解説します。


・天候に左右されず換気できる

排気ファン設置のメリットは、天候の影響を受けずに室内の空気を外へ送り出せることです。


晴れて暖かい日なら、窓を開けて室内の空気を外に出すこともできますが、雨の日、寒い日などは窓を開けられないこともあるでしょう。そのような場合でも、排気ファンを設置しておけば、効率的に室内の空気を排出できます。


冬の極寒の時、暖房をつけっぱなしにして室内の空気がこもりがちのときでも、排気ファンがあれば窓を開けて寒い思いをせずに空気の循環ができます。


また、エアコンの除湿機能や除湿機を使用する場合、室内の湿度は低くなりますが、空気の入れ換えはできません。そのようなときも設置した排気ファンが換気の役割を担ってくれます。


・結露の発生を防げる

排気ファンのメリット2つ目は結露の発生を防げることです。


結露は、冬の寒い日に室外の温度が低く、暖房をつけて室内の温度が上がったときの温度差で発生しやすいです。結露の困るところは、カビが発生しやすくなったり木造部分が腐食したりすること。


そこで排気ファンが活躍することになります。排気ファンを設置することで、室内の空気は定期的に排出されます。つまり、室内の湿気を逃して、暖かい空気がこもらないようにするので、結露が発生しにくくなります。




■換気を充分にしないことでどのようなリスクが発生するのか?



換気は健全な室内環境を維持する上で非常に大事なことです、換気をしないことで、様々なリスクが生じます、そのリスクを見てみましょう。


空気中には、目に見えない小さなほこり、ハウスダスト、ウィルス、花粉などが漂っています。


日本の建物夏は涼しく、冬は暖かくするために断熱材を使用し、これで外気の影響を抑えています。つまり、この状態だと、上記の物質が外に排出されにくいのです。


汚れた空気が室内にこもったままだと、シックハウス症候群などによる症状が起きることもあります。シックハウス症候群の原因としては、カビやダニ、空気中の有害な物質などがあり、発症する症状としては目や皮膚のかゆみ、鼻水などアレルギーなどです。酷い症状になると、めまいや嘔吐などを引き起こすこともあります。


それもこれも換気を充分に行わないせいでもあります。換気が不充分なために、汚い空気が室内にこもり、様々な悪い症状を引き起こすのです。


ご自宅やオフィス、店舗などで上記のような症状が出た人がいる場合は、換気がうまくできているか確認の必要があるでしょう。



■排気ファンの取り扱いにおけるポイント


排気ファンを取り扱う場合に押さえておきたいポイントがあるので、解説します。次のようなポイントです。


定期的な清掃とメンテナンスを行う、交換作業は業者に依頼するなど。それぞれのポイントの説明をしましょう。


◆定期的な清掃とメンテナンスを行う

排気ファンを少しでも長持ちさせようと思ったら、定期的な清掃とメンテナンスをすることが大事です。排気ファンの働きが悪くなると、室内の空気を排出しにくくなりますが、そのような機能低下を防ぐためにも清掃とメンテナンスが必要です。


◆交換作業は業者に依頼する

排気ファンの交換を自分でやろうとする人がいるかもしれませんが、おすすめできません。排気ファンの羽根の部分は、金属や樹脂でできており薄いので、慣れない人が交換作業をすると、けがをすることもあります。


それよりは業者に交換作業を依頼する方が安全です。確実に作業もしてもらえるので、安心して任せられるでしょう。



■まとめ



今回は、排気ファンの役割、設置のメリット、取り扱いのポイントなどを解説しました。


排気ファンは室内の空気を排出し、清浄な環境を作り出す上で大事な装置です。設置メリットは大きく、換気効果も高いので、ぜひ設置してみてください。


英和商工株式会社は、オフィスビルや飲食店・商業施設、工場、病院・研究施設など、あらゆる施設における空調設備のメンテナンス・工事を行っています。

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